私たちの学校は、来年度の修学旅行でパラリンピックの観戦に行くことになっている。
そのため、パラリンピックにはどのような選手が出場し、どのような種目があるのかを問いかけるところから授業を始めた。その中で、東京2020大会でも活躍する選手の生い立ちやスポーツを学び、私たちが行っているスポーツとほとんど変わりがないという事を学んだ。
授業は、注目されている選手のタチアナ・マクファデン選手(アメリカ)とリカルド・アウヴェス選手(ブラジル)の2選手を取り上げ、障害があっても無限の可能性があり、どんなことにでも挑戦することができるという発想ができるようにしていった。そして、各選手についてキャッチコピーをつくるという内容で行った。
子どもたちは、DVDの映像から、両足が不自由にもかかわらず車いすを使って陸上競技を行っているタチアナ・マクファデン選手の姿や、彼女がスポーツと出会って人生が大きく変わったというところに驚いていた。さらに、車いすを漕ぐ姿から上半身の筋肉がとても発達していることに気付き、その筋肉をつけるために腕だけで階段を上り下りしているトレーニング方法に驚き、金メダルを取るためにものすごい努力をしているということを知った。トップアスリートは、自分の目標や夢に向かって毎日の努力を積み重ねているということを学んだ。
リカルド・アウヴェス選手の映像からは、目が見えないのにゴールを決めることができることや、音を聞き分けてボールを扱うということの難しさを感じた。また、実際に子どもたちが目を瞑って想像してみることで、より一層難しいことをやっているという実感を得ることができた15歳でプロデビューをしたり、19歳でキャプテンとしてパラリンピックに出場したりしたり、今回の東京2020大会では5連覇を目指しているという目標を持っているということを聞いたりして、子どもたちは、プロの意識の高さや「困難はただ乗り越えるためにある!」という言葉に感動していた。
キャッチコピーを作成する活動では、
〇タチアナ・マクファデン選手
「アメリカの野獣 目指せメダル獲得!」
「ラストスパート!誰も追いつけない それがタチアナだ!」
〇リカルド・アウヴェス選手
「困難はただ乗り越えるためだけ 目指せ5連覇」
「困難の中立ち上がった無敵の人物リカルド選手」
というものがあった。
今後、実際にパラリンピック競技を体験する時間をつくったり、障害者スポーツを行っている方々の話を聞いたり交流したりする時間をつくったりする予定である。
◆事務局からのコメント◆
オリンピック・パラリンピックは開催延期になりましたが、皆さんの作って下さったキャッチコピーは、選手たちに力を与えてくれることでしょう。来年夏の大会で、両選手の活躍に期待していて下さい。
パラリンピック競技の体験の時間や、アスリートたちとの交流の様子のご報告もお待ちしています。