2016.02.17

【車椅子バスケットボール】[男子日本代表候補エキシビジョンマッチ]リオで高みを目指す戦士らが強化合宿。女子は東京に向けて始動!

車椅子バスケットボール男子日本代表候補は2月10日から横浜市内でリオパラリンピックに向けた強化合宿を行い、14日のエキシビションマッチをもって5日間の合宿を打ち上げた。

リオパラリンピック男子日本代表をかけた熾烈な戦い


気迫あふれるプレーが見られた

20人の選手が招集された今合宿はリオ代表チーム12人の第2次選考会も兼ねており、エキシビションでも選手は気迫のこもったプレーを繰り広げた。試合は10分1本勝負で行われ、14対13で白チームに軍配が上がったが、両チームともベテランと若手がバランスよく活躍し、可能性を感じさせた。



今合宿では、リオ、そして2020年東京パラリンピックまで見据えた「チームづくり」も大きなテーマだった。エース藤本怜央(アテネ・北京・ロンドンパラリンピック日本代表)は現在の日本チームを、「成長をとめないチーム」と表現。リオ切符のかかった昨年10月のアジア・オセアニア選手権でも大きく成長したが、「1人ひとりがチームにプラスアルファを付け足すことを考え、繰り返している。このまま成長を止めずに上っていき、今年9月(リオ大会本番)には今よりはるかに成長していると思う」と話した。

ゲームメークの要、香西宏昭(北京・ロンドンパラリンピック日本代表)も、「もっと(合宿の)回数を重ねていけば、いいチームができる」と自信を見せた。

及川晋平ヘッドコーチ(HC)も、「今合宿は、フィジカルコンディショニングと戦略、ベーシックとメンタルをパラリンピックの上位に入るレベルで練習する」という高い意識で臨み、連日、トレーニングと技術練習、試合という3部練習を続けたが、「ほとんどの選手がバテずに最後の試合までフィニッシュしてくれた。去年から見違えるような成長を遂げている」と手ごたえを口にした。

及川HCが掲げるリオでの目標は6位入賞。パラリンピックでの日本最高7位を上回る“未踏の領域”だ。藤本は、「僕個人としてはメダルを獲るつもりで臨み、日本の今までの歴史を塗り替えたい」と意気込み、香西は「リオの代表に決まれば、自分自身3回目のパラリンピック。過去2大会よりも成長した自分を出せるよう頑張りたい」と抱負を語った。


IHIの社員と選手が体験会で交流した

なお、今合宿は昨年から車椅子バスケットボールのスポンサーとなったIHI社の施設(体育館、ゲストハウスなど)を利用して開催された。エキシビションマッチは同社社員約100人にも公開され、そのあと社員が実際に競技用車いすに乗って選手と交流を深めた。千脇貢(インチョン2014アジアパラ日本代表)は「環境的に恵まれた強化合宿で、バスケットに集中できた」と感謝した。



日本車椅子バスケットボール連盟によれば、日本代表候補はこの後、3月下旬の欧州遠征を経て、5月中には代表推薦選手12人を発表する予定という。

女子は、東京へ向けスタート

一方、リオパラリンピック出場を逃した女子は、開催国枠で出場が決まっているとされる2020年東京大会に向けすでに始動。新たに吉田絵里架が主将となった新生日本代表は、2月11日から3日間にわたって大阪市内で開催された「2016国際親善女子車椅子バスケットボール大阪大会」に出場した。

同大会は、競技の普及や国際交流を目的に07年から毎年開催されており、今年は日本、イギリス、ドイツ、オーストラリアによる4カ国対抗戦で行われた。予選リーグ3戦全敗を喫した日本は最終日の13日、オーストラリアとの3位決定戦に臨んだが、50対52で競り負け、最下位の4位で大会を終えた。優勝決定戦はともにリオ出場を決めている国同士の対戦となり、ドイツがイギリスを55対44で下し、予選リーグからの全勝で優勝した。

2012年ロンドン大会から2大会連続でパラリンピック出場を逃がしている日本女子にとって、今大会はリオ大会に出場する強豪国と戦う貴重な機会だった。急速に力を伸ばしている世界との差を、悔しい敗戦から学びとり、東京大会への糧にしてほしい。


リオに出場する強豪国と対戦した


東京に向けて始動した女子日本代表


text by Kyoko Hoshino
photo by X-1
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