柔道

  • パラリンピック競技

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手に汗握る攻防が魅力の日本の伝統武道

柔道は、パラリンピック競技の場合、視覚に障がいのある選手が行う競技になっています。
体重別に男子7階級、女子6階級に分かれており、ルールは一般の柔道とほとんど同じですが、選手がお互いに組んだ状態から開始する点が大きな特徴です。
組んだ状態から開始するため、激しい技の応酬が行われ、残り数秒での逆転の一本勝ちなどもありうる、最後まで緊張感のある取り組みが魅力の一つです。

私がこの競技を始めたキッカケ

廣瀬 順子選手

強化指定選手・伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社

少女漫画の主人公に憧れて

小学校5年生のときに、少女漫画の主人公に憧れて柔道を始めました。
19歳で視覚障がいになり、一度はやめた柔道ですが、見えにくくて諦めることが多かった生活の中で、もう一度一生懸命になれるものが欲しくて、大学3年生の夏に再開しました。
視覚障害者柔道は、組んでから始めてもらえば、健常者の人と一緒に練習をすることができます。
練習中は、昔と変わらず夢中になれる事が、私はとても嬉しいです。
たくさん練習をして、負けていた相手を投げれたときはすごく楽しくて、もっと頑張ろうという気持ちになります。

齊藤 大起選手

強化指定選手・株式会社サイバー・コミュニケーションズ所属

柔道の教えは、身体だけではなく心も鍛えてくれる。

高校時代に同級生から誘われて始めた柔道ですが、視覚障がい者向けの他のどの競技より自分にとっては刺激的な競技に感じました。
思い切り相手を投げ飛ばす快感は病みつきです。もちろん怪我などもつきものですが、自分の身を守る基本の受身をしっかりと習得する事からスタートするので私生活でも役立つ所が多いです。
柔道の教えは体だけではなく心も鍛えてくれます。心身ともに成長させてくれる柔道が私は本当に大好きです。

島田 沙和選手

強化指定選手・神戸市立盲学校

盲学校の体育の授業がきっかけで…もっともっと強くなりたい

中学1年の時に盲学校の体育の授業で初めて柔道を経験し、すごく面白いと思ったのがきっかけです。
もっとやりたいと思って学校の柔道部に入りましたが、女子が私一人だったので、先生が練習相手をしてくださいました。
中学3年の春に、もっと本格的に柔道をしたいと思い、両親に相談したところ、父が視覚障害者柔道連盟に相談してくれ、連盟の方が練習できる道場を探してくれました。今通っている道場が受け入れてくれて、普段はそこで練習しています。その後強化選手の合宿に参加し、今年から強化選手に選んで頂きました。
私が視覚障害者柔道をしていてすごく良いなと思うことは、最初から組んで試合をすること以外は、とくにサポートも無く健常者の人と同じルールで戦えるところがとても楽しいし、誰とでも出来るのでうれしいです。
練習はとてもしんどいですが、終わった後のスッキリと心が晴れるような感じが大好きです。
得意技は背負い投げと小内刈りです。ほかの技もたくさん覚えてもっともっと強くなりたいです。

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