射撃

  • パラリンピック競技

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卓越した集中力で的の中心を狙う

射撃は、ピストルまたはライフルを使用して、離れた的の中心を狙って撃つ競技です。
的の中心は10.9点が最高点で、中心から離れるほど点数が低くなり、獲得した得点の合計点を競います。立った姿勢で撃つ立射とうつ伏せの状態で撃つ伏射、片膝を立てて座り肘を膝にのせて撃つ膝射(しっしゃ)があり、的までの距離は種目によって、10m、25m、50mがあります。集中して的を狙う緊張感が魅力の競技です。
国内で銃を扱うには所持許可を取る必要がありますが、弾の出ないビームライフルという国内競技が存在します。ビームライフルは知的障がいや視覚障がいの選手も行うことが可能です。

私がこの競技を始めたキッカケ

渡邊 裕介選手

最終目標は、右腕がなくなってよかったと思える人生を歩むこと

何時もと変わらない28歳の午後、工場で突然右腕を失いました。家族や周囲に心配をかけまいと無理矢理明るく振舞いました。
現実を受け止められずにいた頃、アテネパラの射撃のテレビ番組を観て、妻がチャレンジしてみたらと言ってくれました。その後、「折角右腕がなくなったのだから、何かを成し遂げてやろう!」と考えるようになり、今では、両手があった時には想像すらできなかった世界大会に参戦しています。私の最終目標は、右腕がなくなってよかったと思える人生を歩むことです。

片山 友子選手

将来が見えなかったあの頃の私に伝えたい

私は生まれつき骨が弱く、車いすの生活を送りながら周りの人と自分を比べてしまい将来が見えず、暗い気持ちで過ごしていました。
そんな時、同じ車いす生活を送っている方から射撃というスポーツがあると教えてもらい、あまり聞きなれない種目で珍しく思ったのと車いすでも出来るとのことで興味を持ち、見学に行ったのが射撃を始めるきっかけでした。
ビームライフルから始めたのですが、的の中心に当てるということが単純なようで本当に難しい。でも、連続して10点を撃てた時の爽快感は日常生活ではなかなか味わうことが出来ないものです。ビームライフルを経験するうちにもっと射撃の世界に触れたいと思い、銃の所持許可を取りました。
今は自分の銃を持つことができ、家族や友人の応援を受け、一緒に練習し励ましあえるメンバーやコーチに恵まれ、射撃が生活の一部になっています。
これも全て射撃を始めたからであり、毎日何か将来を不安に思っていたあの頃の私に勇気を出して行動したらきっといいことあるよ、と言いたいです。

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対象障がい

  • 上肢障がい
  • 下肢障がい
  • 四肢障がい
  • 視覚障がい
  • 知的障がい

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