日本勢のメダルラッシュに沸いた! 東京2025デフリンピックで印象に残ったあのシーン

2025.12.03.WED 公開

79の国・地域から約2800選手が集結し、12日間にわたって熱戦が展開された「東京2025デフリンピック」。過去最多の268選手が出場した日本代表選手団は、金16個、銀12個、銅23個のメダルを獲得した。11月25日に行われた閉会式では旗手の松元卓巳(サッカー)小倉涼(空手)が侍ポーズで入場。そのほか印象に残ったシーンで日本選手の活躍を振り返る。

バレーボール女子日本代表、表彰式の“金メダル入場”でも魅せた一体感

photo by Atsushi Mihara

前回大会を制したトルコをストレートで破って金メダルを獲得し、表彰式に選手全員が電車のように連なって登場したバレーボール女子日本代表。チームの結束力が結果につながったことを改めて感じさせた。キャプテンとしてチームをまとめた梅本綾也華は、「みんなで一緒に喜び合えたことが私にとって一番幸せだった」と手話で喜びと達成感を語った。

100m前回王者の佐々木琢磨、祝福の「かめはめ波」

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陸上の花形・男子100mで連覇を目指した佐々木琢磨(写真右)は3位だった。この日佐々木がマークした10秒63は前回の優勝タイムより速いタイム。「スタートランプが普及してレベルが上がった」と手話を交えて振り返った。2位のスウェーデン選手が漫画『ドラゴンボール』が好きということで、表彰台ではメダリスト3人でかめはめ波を披露した。「ずっと(シニアの大会で)メダルを獲れなかった彼がメダルを獲って感動した」とライバルをたたえた。

水泳で金3個の茨隆太郎、金メダルを胸に表現した「君が代」の手話

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かねてより、デフリンピックの見どころに「国歌を手話で歌う場面」を挙げていた水泳の茨隆太郎。今大会では金メダル3個を含む7個のメダルを獲得し、東京アクアティクスセンターに「君が代」を3度流した。今大会1つめの金メダルとなった200m自由形では、最初から歌うことができず、翌日に向けておさらいをし、200m個人メドレーでは手話で歌いあげた。

女子サッカー、キャプテンの気持ちを決勝のピッチに

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福島で行われたサッカーは、男女そろって決勝進出の大躍進。女子日本代表のキャプテンを務めるゴールキーパーの伊東美和は、大会前に今年3度目の脳振とうを起こし、ドクターストップによりプレーできなかった。伊藤は日本戦全4試合、ベンチに入りチームを鼓舞し、「悔しい気持ちもあったが、出られない自分を必要としてくれた山本(典城)監督に感謝している」と手話でコメント。決勝前、先発メンバーが収まる集合写真には背番号1の伊藤のユニフォームも収まった。

text by TEAM A
key visual by X-1

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