【ショートストーリー】仲間とともに掲げたメダル ~PLAYBACK 愛知・名古屋アジアパラ~

2026.11.04.WED 公開

愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会(以下、アジアパラ)では、仲間と切磋琢磨したことがメダルにつながったと語る選手たちも少なくなかった。大会中にパラサポWEB取材班がSNS発信したエピソードをプレイバック。

パラ水泳・木下あいら、「アジア新記録で金」の裏側

女子100m平泳ぎ(SB14)で、オールラウンダーの木下あいらが本人も「まさか」と驚く1分16秒42のアジア新記録で金メダルに輝いた。
続く選手たちとともに日本勢が表彰台を独占。会場には3つの日の丸が掲げられ、選手たちは互いを称え合い感謝の思いを言葉にした。

その表彰台で銀メダルを手にしたのが、平泳ぎのスペシャリスト芹澤美希香だった。この種目の従来のアジア記録(1分16秒85)を保持していた芹澤は、レース直後こそ涙を見せたものの、笑顔で登場した。
「ライバルがいてくれるおかげで、自分もまた頑張ろうっていう気持ちになった」と振り返り、木下に向かって「ありがとう!」と熱いハグを交わした。

一方の木下も「芹澤選手がいるからこその記録」と称え、18歳の入谷友子も「(2人に)追いつけるように頑張りたい」とコメント。

ライバルであり、かけがえのない仲間でもある存在が、新たな記録を生み出している。
これからも切磋琢磨する3人の泳ぎから目が離せない。

10月21日の100m平泳ぎメダルセレモニー後 左から、芹澤、木下、入谷
photo by Takamitsu Mifune

パラ陸上競技 目標の「兄弟で表彰台」を達成した若生裕太&拳太

兄の若生裕太は、男子やり投げ(F12/F13)で胸に輝く金メダルを手に「今シーズンはケガなどで本当に苦しかったが、報われた気持ちだ」と喜んだ。

また、兄弟そろって表彰台に立ったことについては、「すごく幸せだし、誇りに思う」と笑顔で語る。
さらに、ライバルである強豪インドの選手へ敬意を表しつつ、「もっと強くなりたい」とさらなる高みを見据えた。

一方、3歳下の弟・拳太にとって、今回が初の国際大会。大舞台でマークした58m60は自己ベストで、堂々の銅メダルを掴み取った。

「兄弟でメダルを獲得したいという思いで今シーズン頑張ってきた。応援してくれた皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです」

ともにレーベル遺伝性視神経症による視覚障がいのある2人。2年後のロサンゼルスパラリンピックでも兄弟そろっての出場と活躍に大きな期待がかかる。

10月21日の投てき後 兄の裕太(左)と弟の拳太
photo by Takamitsu Mifune

※本記事は、大会期間中にパラサポ公式SNSで発信したコンテンツを一部編集して掲載しています。

text by Asuka Senaga, Masae Iwata, Shigeki Masutani
key visual by Takamitsu Mifune

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