稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾が登壇!「東京2020パラリンピック5周年記念スペシャルステージ」大会が教えてくれたことと、この5年のポジティブな変化

2021年に開催された東京2020パラリンピックから5年を記念した特別イベントが開催された。
小池百合子都知事、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長、日本代表選手団の旗手を務めたパラトライアスロンの谷真海選手、車いすラグビーで東京大会銅メダル・パリ大会金メダルの池崎大輔選手、車いすバスケットボールのパラリンピアンの根木慎志さんとともに、IPC特別親善大使を務める稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんが登壇。
この日は、池崎選手、谷選手による競技デモンストレーションやトークが繰り広げられたほか、稲垣さん、草彅さん、香取さんがパラスポーツ応援チャリティーソング『雨あがりのステップ』を歌った。イベントにあたって稲垣さんが「当時の感動を思い起こすだけではなく、あの大会が我々に教えてくれたことを、もう一度皆さんと一緒に考えていきたい」と語ったが、言葉通り、5周年を機に大会を通じたポジティブな変化を実感できるイベントとなった。
積み重ねたレガシーをこれからの未来と世界へ
主催する東京都の小池知事は「この5年間で培ったレガシーもさらに未来へ、そして世界へとつなぐチャンスにしていきたいと思います」とあいさつ。
続いて、東京大会5周年を機に来日した、パーソンズIPC会長は「東京2020パラリンピック競技大会の準備期間中、私たちは人生最大の挑戦に直面しました。(それまでは)パンデミックの最中にパラリンピック大会を開催したものなど誰もいなかったが、大会は安全に行われ、成功を収めた」と回想し、「長かった夜や眠れぬ夜のすべてが価値あるものだった。東京大会のレガシーは特別なもの。ドウモアリガトウ」と大会にかかわったすべての人に改めて感謝の意を表した。
パラスポーツが変えたものとは
イベントでは、都民から募集したエピソードやメッセージも紹介された。
寄せられたメッセージの一部を紹介する。
「『新しい地図』の参加がきっかけで、パラスポーツのいろいろなイベントに参加しました。目の前で競技を見ると、車いすラグビーの迫力や、アーチェリーの矢を打つ難しさ、ボッチャの面白さなど、今まで知らなかったパラスポーツの魅力や楽しさを感じることができました。テレビでもパラスポーツが見られるようになり嬉しいです。私自身もパラスポーツを通して、あきめない気持ちやスポーツを楽しむことを教えてもらったように思います」
登壇したゲストらは、この5年間で街や身近な暮らしにどのような変化を感じているのだろうか。
草彅さんは、次のように語った。
「僕らのエンターテインメントの世界でも、イベントや舞台を見に来てくださる障がい者の方もたくさんいて。僕らの舞台とかも見やすくなったりしている気がしていて、みなさんの努力が形になっているのだと感じます」
障がいのある人に対する理解や心の変化について、谷選手は実感を込めて振り返る。
「大会招致が決まって準備期間を含めると13年。バリアフリーがすごく進んで、ハード面もそうですけども、ソフト面もかなり進んで、街中で障がいのある方を見かけることもかなり増えて、すごくポジティブな変化だと思っています」
また、人々のパラスポーツへの関わり方や視線にも変化が生まれている。
池崎選手は「勝ち負けもそうですけども、そこに至るまでの努力する姿を皆さんに見てもらった」と振り返り、競技や選手への見方が変わったことについて、「スポーツ選手として『かっこいい』って思ってもらえる、結果を出したら『すごい』と思ってもらえる。そういう目で見てもらえる世の中になってきた。すごく嬉しいです」と語った。
さらに、東京都のパラ応援大使として活動する根木さんは、「パラリンピックには人と人をつなぎ、社会を変えていく力がある。新しい地図の皆さんとも、ここにいる皆さんも、東京大会を通じてみんな出会った」と熱弁した。
育み続ける東京大会のレガシー
壇上を彩ったのは、東京2020パラリンピックのビクトリーブーケを再現した巨大なフラワーアレンジメント。挑戦し続けるアスリートを象徴する中央のバラと、それを包み込む温かな人々の思いが表現されている。ゲストらは、それぞの思いを込め、ブーケに一輪の花を添えていった。
また、香取さんは次のように思いを明かした。
「東京パラリンピックをきっかけに、人との接し方や街のバリアフリーなど、少しずつでもたくさん変わったことがあると思います。レガシーというのは(ここで)完成するものではないと思っているので、これからも皆さんと、いつまでも育てていけたらと思っています」
イベントの最後に、谷選手は次のように話して感慨を深めた。
「当時はコロナ禍で無観客。(開催国側の1人としては)消化不良を感じていたんですけれど、今日、こうしてこれまでのレガシーというものを振り返って、本当にたくさんのレガシーが残っていて。なかでも心のバリアフリーがパラスポーツを通してかなり前進したなというのを改めて実感できて、嬉しく、心強く思いました」
東京大会から5年。パラリンピックがもたらした思いや変化は、人々の心の中や街のいたるところで、これからも花を咲かせ続けていく。
text by Asuka Senaga
photo by Jun Tsukida