[ピョンチャンプレ大会]パラリンピックを1年後に控えたピョンチャンの姿

2017.04.05.WED 公開

本大会を1年後に控え、各競技のプレ大会が行われた韓国・ピョンチャン。雪不足、整備されていない交通網などさまざまな問題が挙げられている中で、パラリンピックを迎える準備は進んでいるのだろうか。現在のピョンチャンの姿を写真でレポートする。

本番と同じ会場で行われた大会

来年のピョンチャンパラリンピックは3月9日から3月18日までの日程で、アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、パラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)、スノーボード、車いすカーリングの6競技が行われる。

今年の3月4日から18日にかけて本番と同じ会場で行われた各競技のプレ大会(パラアイスホッケーのプレ大会は4月11日から行われる)は、各会場とも観客で満杯になることはなかったが、子どもからお年寄りまで幅広い年齢の人たちが来場。興味深そうに試合を観戦している市民の姿もあった。

大会期間中は晴天が続き、気温も高かったため、クロスカントリースキーなどのコースは雪が溶けて水分を多く含んだ箇所も多かった。アルペンスキーではゴンドラが止まるなどのハプニングもあったが、本番でもこのような条件の下で競技を行う可能性が十分ありえることを考えれば、出場した選手にとっては有意義なテスト大会となったに違いない。

気温が高かったため、コース上は雪が溶けて水分を多く含むシャーベット状の箇所が多くあった
この日のピョンチャンの最高気温は12度。素肌にビブスのみを着用していたスウェーデンの選手
コース以外には、ほとんど雪がなかったアルペンスキー会場
オリンピックまでには開通するという韓国高速鉄道の江陵(カンヌン)駅はまだ骨組みのまま
インチョン空港ではピョンチャンオリンピック・パラリンピックの公式マスコットであるスホラン(左)とバンダビ(右)が出迎えてくれた。ツキノワグマを模したバンダビがパラリンピックのマスコットだ

建設中のオリンピックパークと選手村

アルペンスキーとスノーボードが行われる「Jeongseon Alpine Centre」。メディアホテルから会場までの道中も、積雪は全くない
クロスカントリースキーとバイアスロンが行われる「Alpensia Biathlon Centre」も、やはり雪が少ない
車いすカーリングの会場である「Gangneung Curling Centre」
冬のパラリンピックの人気競技、パラアイスホッケーが行われる「Gangneung Hockey Centre」
開閉会式が行われるスタジアム「PyeongChang Olympic Stadium」
Alpensia Biathlon Centreから約2kmの距離にある選手村
本大会で各国の観客が交流するオリンピックパークの整備もこれから

会場のバリアフリー事情とボランティア

パラアイスホッケー会場にある車いす用の駐車スペース
入り口には幅の広いスロープも
スロープが設置されていた車いすカーリング会場
多くの車いすユーザーが詰めかけていた
選手の移動をサポートするボランティア
ホテルを行き来する選手の車に荷物を詰め込む

text&photos by X-1

日本選手の競技結果はこちらの記事をご覧ください。

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