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Sports /競技を知る
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車いすラグビーを題材にしたテレビドラマ『GIFT』がスタート! 豪華キャストが追求した「本物の迫力」

堤真一、山田裕貴らが出演する、車いすラグビーを題材にしたドラマ・TBS日曜劇場『GIFT』(毎週日曜よる9時~)が4月12日にスタートする。4日、都内で行われた第1話プレミア試写会舞台挨拶に豪華キャスト陣が登場し、報道陣やファンを前に見どころや撮影裏話を語った。
徹底した指導でリアリティを追求
日本車いすラグビー連盟が全面協力した本作の裏側は、競技へのリスペクトが凝縮されている。昨年11月のクランクイン以来、制作陣はわずか1試合のシーンを撮るために5日間を費やすという、徹底したこだわりぶり。
キャスト陣もまた、その熱量に応えるように、本田響矢は昨年7月から車いす操作の訓練を重ねたという。このエピソードからも、本作が単なるドラマの枠を超えた「本物の迫力」を追求していることがうかがえる。
車いすラグビーの弱小チーム「ブレイズブルズ」のエース・宮下涼役の山田は明かす。
「峰島靖さん(クラブチームAXEの現役プレーヤーであり、車いすラグビーの大会では解説者としておなじみ)がワンカットワンカットそれぞれ選手に教えてくれた。例えば体幹が使えない選手は腰を曲げるのではなくて肩だけで、指が使えない選手は『その指は違うのでもう1回やりましょう』とか」
そして、「教えてくださってありがとうございます」と来場していた峰島に、壇上からお礼を伝える一幕もあった。
ブレイズブルズのライバル「シャークヘッド」は常勝軍団。ヘッドコーチ役を務める安田顕は、「熱さと感動と涙が詰まったドラマになっております。何よりもこの車いすラグビーという“上も下も関係なく平等にぶつかり合えるスポーツ”が、このドラマを通じてよりメジャーになってもらえたら」とメッセージを送った。
「涙なしには見られない」
3年間勝利なしのブレイズブルズを日本一にすべく奮闘する、孤独な天才宇宙物理学者・伍鉄文人を務めたのは堤真一だ。
「伍鉄から見ると、選手たちは星々。どういうふうに絡んでいけばどううまくいくか、宇宙の法則みたいなものがあるんですけど、それが本当にどんどんどんどんつながっていき、いわゆる数学的なものから、ちょっと違う方向に流れていったりするので、伍鉄自身も物の見方というかそれがどんどん変わってくる部分もあります。でも、やっぱり選手中心、車いすラグビー中心で、選手たちの生き様が描かれているので、楽しみにしてください」
雑誌記者役の有村架純は、選手役のキャスト陣の努力を見てきただけに「涙なしには見られない」と溢れる想いを噛み締めるように語った。
車いすの青年役、本田響矢は、ノボせもんなべから「撮影中、腕が太くなった、と喜んでいた」と暴露されると、はにかむ笑顔を見せ、会場のファンの心を奪った。
最後に、山田が「最後まで見てもらえると、きっといろんなギフトを皆さんの中に抱けると思いますし、このドラマが与えられるものがたくさんあると思います。そして、何より車いすラグビーというスポーツに出会えたことが本当に楽しかったです」とまっすぐな言葉で結べば、堤も「全話見ていただいて、僕らからの『GIFT』を最終話で渡せればと思っております」と締めくくった。
劇中に登場する、トライライン前の競り合い、サイドラインに押し出すディフェンスはまさに車いすラグビーの醍醐味そのもの。筆者は、「この役はどの選手がモデル?」と想像を膨らませて楽しんだ。主演の堤も「単なるスポコンものではない」と話した新たなスポーツドラマは、車いすラグビーの魅力をどこまで浸透させることができるか。その反響が今から楽しみでならない。
text: Asuka Senaga
photo: Official