【オリ×パラ競技徹底比較!】注目度上昇中! カーリングと車いすカーリングの違いは?

2026.02.06.FRI 公開

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの閉会式から12日後、3月6日には、ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会が開幕する。オリンピックとパラリンピックには、似ている競技がたくさん。一方でパラリンピックには独自のルールや工夫があり、その分、違った角度から楽しむこともできる。そこで、オリンピックとパラリンピックの競技を徹底比較! 知れば、観戦がもっと面白くなること間違いなしだ。

カーリングは、各チームが氷の上で交互にストーン(ハンドルの付いた石)を投げ、ハウスの中心近くに残ったストーンの数で得点を争う対戦型競技だ。

ルールはほぼ同じ
車いすはデリバリースティックを使用

パラリンピックでは、足に障がいがあり車いすを使用する選手が出場する車いすカーリングが行われる。オリンピックのカーリングと同じシート(氷のリンク)とストーンを使用し、ルールもほぼ同じ。しかし、大きく違う点が2つある。1つは、投球した後に氷をこする「スウィーピング」が禁止されていること。もう1つは、車いすを使用する選手が低い姿勢でもストーンを押し出しやすいように作られた棒状の「デリバリースティック」を使用して投球することだ。

工夫が施されたデリバリースティックでストーンを押し出すようにして投げる
photo by X-1

オリンピックの4人制は男女別
どちらも実施されるミックスダブルス

カーリングと車いすカーリングはともに、4人1組で行う「4人制」と、男女ペアで行う「ミックスダブルス」が行われる。

4人制は、パラリンピックでは男女混合(ミックス)で、オリンピックでは男女別でチームを組む。オリンピックの女子日本代表は、2018年平昌大会で銅メダルを獲得したこともあり人気が急上昇。2022年の北京大会でも銀メダルを獲得。今回のミラノ・コルティナ大会でも注目競技の一つだ。なお、男子とミックスダブルスは惜しくも出場権を逃している。

オリンピックで平昌大会から実施されているのが、「ミックスダブルス」。

4人制とミックスダブルスのルールは、ほぼ同じだが、違う点もある。1試合10エンドで行われる4人制に対し、ミックスダブルスは8エンド。また、4人制はエンドごとに各選手が2投ずつ、計8投するのに対し、ミックスダブルスでは各エンドにつき、チームで5投する。5投の順番に決まりがあり、1人が第1投目と第5投目、もう1人が第2・3・4投目を続けて投げなければならない。ただし、エンドごとに順番の交代も可能。4人制に比べると、ミックスダブルスは投球数もエンド数も少ないため、スピーディーに試合が進む。

「氷上のチェス」と言われる頭脳戦が繰り広げられるカーリングだが、各チームに持ち時間(シンキングタイム)があり、選手たちは状況に応じた最善のプレーについて考えたり話し合ったりすることができる。ミックスダブルスでは、オリンピックのカーリングで22分、パラリンピックの車いすカーリングでは26分。

パラリンピックでは、2006年のトリノ大会から4人制(男女混合)が実施されているが、ミックスダブルスはミラノ・コルティナ大会で初めて実施される。この種目で日本は世界ランキング2位につけており、初代金メダリストの座を狙える位置にいる。

なお、日本は4人制では出場権を得られなかった。

また、オリンピックではミックスダブルスと4人制両種目に出場する選手もいるが、今回のパラリンピックではどちらかしか出場できないことになっている。

理想のショットのために
車いすならではの工夫も

氷の上で車いすが動かないように細心の注意を払いながらストーンをデリバリーする選手たちの姿も、車いすカーリングならでは。

ミックスダブルスでは、IPA(アイスプレーヤーアシスタント)やチームのパートナーが後方をおさえることが認められている。おさえる人がいない状態で投球することもある。

投球時に車いすが動かないように、IPAが後ろをおさえる(写真は、昨年12月に行われた壮行試合)photo by Takamitsu Mifune

最後の一投までどちらが勝つか分からない、ハラハラドキドキの展開を楽しめるのはオリンピックもパラリンピックも共通。ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会の車いすカーリングは、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのカーリングと同じ会場で行われる。 オリンピックからのバトンを受け、車いすカーリングも盛り上がってほしい。

text by TEAM A
key visual by REUTERS/AFLO

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