2017.01.30

【パラサポNews】日本財団パラリンピックサポートセンターが2016年度朝日スポーツ賞を受賞!

2016年度朝日スポーツ賞の贈呈式が1月30日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれ、パラリンピックの競技団体に事務所スペースを無償提供するなど活動を支援した日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が、リオデジャネイロオリンピックのレスリングで女子個人種目初の4連覇を達成した伊調馨氏と並び、表彰された。

同賞は、プロ・アマ問わず、スポーツ分野で優れた成績をあげた個人または団体に贈られるもの。前回はワールドカップ・イングランド大会で活躍したラグビー日本代表チームが受賞している。昨年は2020年東京オリンピック・パラリンピックを迎える直前の夏季大会であるリオ大会が行われたとあって、オリンピックとパラリンピックに関わるそれぞれに賞が贈られたかっこうだ。なお、受賞者が複数になるのは、2009年以来9年ぶりだという。

伊調氏とパラサポにはそれぞれレリーフと副賞の200万円が贈られ、会場に集まった数百人の受賞関係者に祝福された。


贈呈式は、朝日賞、大佛次郎賞、大佛次郎論壇賞、朝日スポーツ賞の4賞合同で行われた


受賞にあたり、パラサポを代表して小澤直常務理事が挨拶。まず「歴代の受賞者の面々を聞き、そしてオリンピック4連覇を果たされた伊調さんと一緒に受賞するということで恐縮している。弊センターは、若手中心、少数精鋭で、常にトップギアで突っ走ってきた。さすがに昨年暮れあたりから息切れしてきたと感じていたが、そんなときに朝日スポーツ賞の話をいただき、職場の結束力やチームワークが今まで以上に深まった。ガス欠になりそうだった私たちに元気をくれた」と喜びを語った。

2016年9月に開催されたリオパラリンピックで、日本代表選手団は金メダルを獲得できなかったものの、前回のロンドン大会のメダルを8個上回る計24個のメダルを獲得した。
そんななかで、パラサポは、健常者の競技団体に比べ、組織の基盤が弱いパラリンピックスポーツの競技団体を物心両面で支え、海外の競技情報を翻訳するなど献身的なサポートを続けていること、2020年の東京パラリンピックに向ける日本のパラリンピック競技の『縁の下の力持ち』として期待されていることが評価された。

さらに、朝日新聞社報道局の宮田喜好スポーツ部長は、選考理由について「パラリンピアンだけでなく、パラリンピックスポーツを広く支えている。しかもパラサポは2021年までの時限組織で、2020年の東京大会を機にそれぞれの団体の自立を促している。これらの取り組みは金メダルに値するという声が、選考委員から相次いだ」と話す。


「我々を表彰してよかったと思ってもらえるよう全力で取り組む」
と小澤理事

会場にはパラサポの活動を紹介するスライドショーも流され、小澤理事は「センターのキーメッセージは、楽しむものは、強い。スポーツをするにも仕事をするにもつらいことはあるけれど、何より楽しむことが大切であるというおもいで、このキャッチフレーズを付けた。日本人は楽しむことを忘れがちになってしまうのでは、と思うことがあるが、リオパラリンピックで楽しむことの大事さを実感。現地の人たちは、心からスポーツを楽しんでいたし、外国人にも障がい者にも壁がなかった」と話し、スポーツの持つ可能性を示した。



東京都港区にある共用フロアには、28の競技団体がオフィスを構える。「競技団体の皆さんからは(スポーツで重要な)『勝つ』ことはもちろんだが、パラスポーツの持つ意義を教えてもらい、パラスポーツを通じて社会を変えるんだという高い意識を感じている。そういう空間で、刺激をもらい、楽しく仕事をさせていただいている。競技団体や多くの関係者の皆さんとともに、2020年を最大、最高の契機ととらえて、全身全霊で取り組んでいく」と意欲的に話した。

ところで、パラスポーツ界では過去に、1996年にアトランタパラリンピックの水泳で5個のメダルを獲得した成田真由美、2007年に車いすテニスで史上初の年間グランドスラムを達成した国枝慎吾らが、団体では1995年に四半世紀にわたり障がい者スポーツの振興、普及に貢献した京都障害者スポーツ振興会、2006年に身体障害者野球の草分けとして普及とルールの確立に貢献した神戸コスモスが同賞を受賞している。

小澤理事は「今後は我々パラサポではなく、多くのパラアスリートが表彰されるよう、全面協力していく」と結んだ。

贈呈式の後、取材に応じた日本車いすテニス協会の塚本直子事務局長は「協会内の打ち合わせなどで共同オフィスの会議室を使用している。外部の方とお会いする場所としても、オフィスが都心にあって非常に助かっている」と実感を込めた。

また、日本車椅子バスケットボール連盟の玉川敏彦会長は「先日、U23男子日本代表が好成績をあげ、世界選手権への出場権を獲得。また、海外でプレーする選手も増えるなど東京に向けていい流れを感じている。競技の強化に取り組む上で、今回のようにパラスポーツ関係者が表彰されることは励みになる」と言い、笑顔で会場を後にした。


2016年度は伊調氏(左)とパラサポが受賞


会場には多くの関係者が集まった



text by Asuka Senaga,photo by X-1
  • Share on Facebook
  • Share on Twitter
  • Share on Google+