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Sports /競技を知る
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【動画+解説で知る!パラスポーツ】これが車いすラグビーだ!
「パラスポーツのことを知りたい!」
そんな方、まずはここから。動画を見て、合わせてこの記事を読めば、パラスポーツの面白さがバッチリわかるはず。
今回は「車いすラグビー」編。動画に登場するのは、車いすラグビーで活躍する選手たち。日本車いすラグビー連盟の峰島靖さんの細かすぎる解説と共にお送りします!
まずは、動画をみてみよう!
今回解説いただくのはこちらの方です!
峰島 靖(みねしま・やすし)さん
タックルOK!2種類の競技用車いす
車いすラグビーは、手と足に障がいのある人がプレーするスポーツ。
2チームで対戦して点を取り合い、最後に得点が多い方が勝利する。
車いすラグビーで使う競技用車いす・通称「ラグ車」は、大きく分けて2種類ある。
ひとつは、攻撃型の車いす。
細かいターンや動きができるよう、コンパクトなつくりになっている。

もうひとつは、守備型の車いす。
相手の動きをブロックするため、バンパーが突き出しているのが特徴的。

そして、車いすラグビーは、車いす同士でのタックルが許されている!
激しいタックルにも耐えられるように、競技用車いすは頑丈なつくりになっている。
ひっかかる部分を減らすために、タイヤにはスポークカバーが装着されているのも特徴だ。
1チーム4人。選手には障がいに応じて持ち点が!
コートでプレーする選手は、1チーム4人。
選手には、0.5~3.5まで、障がいの程度に合わせた「持ち点」が与えられる。
障がいの程度が重いほど点数は低く、軽いほど高くなる。
持ち点は、0.5、1.0、1.5……と0.5刻みになっている。
そしてポイントは、コート上の選手の持ち点の合計を8.0以下で構成する、というルールがあること!これにより、障がいの程度の軽い選手だけでなく、障がいの程度が重い選手にも試合に出る機会が生まれる。
持ち点の合計の上限の中で、選手をどう組み合わせるかが、車いすラグビーの重要なポイントのひとつだ。
ラグビーボールではなく、専用のボールを使用!
車いすラグビーは屋内で行う競技。
コートの大きさは、バスケットボールのコートと同じ、28m×15m。
両側に「トライライン」があり、ボールを持った選手がこの線を越えると「トライ」となり、得点が入る。
車いす「ラグビー」という名前だが、使うボールは楕円形のラグビーボールではなく、バレーボールをもとにした専用のボールを使う。
かたちは丸く、直径は約21cmだ。
ボールをもってトライラインを越えれば、トライ!
いよいよ試合開始!
試合は、8分間の「ピリオド」を4回行う。第4ピリオドが終わって同点の場合は、勝負が決まるまで3分間の延長戦を繰り返す。
最初はレフェリーのトスからスタート。
「トライ」により得点を重ねていく車いすラグビー。
オフェンス側の選手は、40秒以内にトライをしなければならない。
また、ボールを持っている選手は、8秒以内に1回ドリブルをするか、味方にパスをしなければ反則となり、相手にボールの所有権が移ってしまう。
オフェンスはトライラインを目指して、ボールを持って車いすを漕ぎ、ディフェンスを抜いたり、パスをつないだりしながら、前へ前へとボールを運び得点を目指す。
ディフェンスはボールを奪ったり、相手をブロックし攻撃を時間切れにさせたりして、得点を防ごうとする。
ボールをもった赤チームが、前にいる味方へパス!
健常のラグビーでは、ボールを前に投げることは反則になる。
しかし、車いすラグビーでは反則にはならない。
ボールをもらった選手がドリブルしてボールを運び……
さらに前方にいた選手へパス!
ボールをキャッチした選手が、トライラインを越えて、見事トライ!
車いすには実は車輪が6つあるのだが、前方の小さなキャスターと大車輪の4輪のうち、2輪がトライライン上に達するか、通過することでトライとなる。
1つのトライにつき、1点が入る。
ちなみに、後方の小さなキャスターは「転倒防止用キャスター」と呼ばれていて、プレーにはカウントされないタイヤなのだ。
スピーディーな点の取り合い。ロングパスによる速攻も!
得点が入った後は、得点をとられた側のチームの攻撃でプレー再開。
ボールをもった青チームは、ハイポインターの選手にボールを渡して……ロングパス!
高く上がったボールを追いかけて、赤チームはパスを防ごうと、青チームはパスを取ろうと、激しく競り合って……
青チームの選手が見事にキャッチし、トライ!
こうした速攻を繰り出すことも。
激しい攻防の中で、スピード感と緊張感に溢れたプレーが繰り広げられる!
選手もスタッフも、チームで協力!
激しいぶつかり合いが繰り広げられる車いすラグビーでは、試合中にタイヤがパンクすることもある。
パンクした選手はタイムアウトを要求し、それをレフェリーが認めるとプレーが中断され、メカニックのスタッフがタイヤを交換する。メカニックは、車いすラグビーに欠かせない存在だ。
試合中の選手交代は何回でもできる。選手交代には、試合の中で戦術を変えるためにメンバー変更をしたり、期間の長い大会の中ではスタミナを温存させるなど、さまざまな意図がある。まさにチーム一丸となって戦っているのだ。
相手をブロックして味方をサポート!
プレーの中では、ボールをもっていない選手が大きく貢献することも!
ボールをもった赤チームの選手が前に進むのを防ごうと、青チームの選手がぴったりついているところ……
赤チームの別の選手が前に出てきて、青チームの選手をブロック!
激しくぶつかったが、ボールをもった赤チームの選手が進む道ができた!
空いた進路をぐんぐん駆け抜けて……
悠々とトライ!
連携の中で光る、献身的なプレーにも注目だ。
ときに転倒するほどの激しさ。大迫力のタックル!
たくさん見どころのある車いすラグビーの中でも、なんといっても注目はタックル!
競技用車いすがぶつかり合うと、「バン!」と大きな音が会場に響き渡る!
激しいタックルで、選手が転倒してしまうことも。
完全に転倒した場合、自力で起き上がることは禁止されているので、チームのスタッフがコートに出てきて、選手を起こす。選手を起こすときには、床を傷つけないよう、マットを使用する。
激しいタックルをものともせず、選手は勝利を目指してプレーを続ける。
前に進もうとし、それを防ごうとし、ぶつかり合う姿は、まさに「ラグビー」だ!
車いすラグビーの面白さをもっと味わおう!
大迫力の試合を観れば、一気に惹き込まれること間違いなし!
2026年4月からは、車いすラグビーのテレビドラマもスタート。
もっと車いすラグビーについて調べて、体験して、試合もみてみよう!
<ご出演いただいた皆さま、ありがとうございました!(50音順・敬称略)>
選手:池崎大輔、今井友明、壁谷知茂、岸光太郎、島川慎一、乗松隆由、横森史也、若山英史
レフェリー:加藤いずみ、中村奈津美、早田佑佳子
メカニック:川﨑芳英、三山慧
もっと知りたい方はこちらもどうぞ!
text by parasapo
【動画+解説で知る!パラスポーツ】これが車いすバスケットボールだ!
https://www.parasapo.tokyo/topics/109017
【動画+解説で知る!パラスポーツ】これがゴールボールだ!
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