2016.09.02

【パラサポNews】目隠しをしてプレーする疑似体験ができる! 日本ゴールボール協会監修の新感覚ゲームアプリ「ENJOY! PARA SPORTS GOAL BALL」をお披露目

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は、パラリンピック競技である「ゴールボール」のスマートフォン用ゲームアプリを企画・開発。8月31日、アプリ公開とともに、日本財団ビルバウルームにて記者発表会を開催した。

視覚障がいのある人も、ない人も。


男子のトップ選手も記者発表に同席

本アプリは、パラスポーツの普及啓発を目的に開発されたパラスポーツゲームアプリで、パラサポとしては初めての取り組みとなる。日本ゴールボール協会の監修で制作され、視覚障がいのある人もない人も、子どもから大人まで一緒に楽しめるシンプルな仕様になっている。音を頼りに画面をフリックし、ディフェンスとオフェンスを2回ずつ行って勝敗を決める。難易度はLEVEL1からLEVEL3の3段階にわかれており、一番難しい「リアルモード」を選択すると、画面が真っ暗になり、アイシェード(目隠し)をしてプレーするゴールボールの疑似体験ができる。



ゴールボールはパラリンピック特有の競技で、女子日本代表チームはリオパラリンピックに出場。アテネ大会で銅メダル、ロンドン大会で金メダルを獲得するなど実績を残してきたが、まだまだ認知度は低い。今回のゲームアプリのリリースをきっかけにゴールボールを多くの人に知ってもらうだけでなく、4年後の東京パラリンピックに向けた競技の盛り上がりを図るのも狙いだ。

4、5ヵ月の準備期間を経てリリースとなった本アプリは、リアルな感覚とゲームの面白さを追求している。企画・開発に当たり、パラサポの山脇康会長は、「パラリンピックやパラスポーツになじみのない方にもアプローチするための第1弾として、スマートフォンによるゲームアプリの開発に着目した。パラサポのキーメッセージがi enjoy !であるように、楽しい、面白いということを入口に、パラスポーツに興味を持ってもらいファンになってもらいたい」と挨拶。今後のゲームアプリ開発にも意欲を見せた。

続いて登壇した監修元である日本ゴールボール協会西村秀樹副会長は、「国内でゴールボールが普及したのは1992年9月以降。その4年前に自分は光を失い、目が見えなくなったからこそ新しいことを見つけたいと思っていたところにゴールボールとの出会いがあった。1.25kgの重いボールが体育館を転がり、それに向かって体を投げ出す感覚が自分にフィットした。これまで競技拡大や普及に力を入れてきたが、今回このようなゲームアプリの開発に携わることができて嬉しく思う。本ゲームアプリは音だけを頼りに実際のゴールボールに近い形でプレーできる今までにはないゲームで、見た目よりも体で感じるのが特徴。これをきっかけに多くの人に競技や当協会の活動を知ってもらいたい」と述べた。

リアルなプレーに現役選手も唸る!

紹介映像と実際の画面を映したモニターでゲームの紹介があった後、現役のゴールボール男子選手3人が壇上に上がり、実際にゲームを体験した。最初に辻村真貴が、画面が見えるエントリーモードで挑戦。初めはディフェンス、オフェンス共に失敗したが、2ゲーム目はブロックに成功。「画面が見えている状態でも難しかった。ディフェンスでは実際のボールの方が上手にできるかな」と語った。次にサポートモード(音の発信源だけ見える状態)でプレーした川嶋悠太は、“バウンドゴール”や“必殺ゴール”を決めて会場を盛り上げ、体験後「ディフェンスでゴールが来るタイミングがとりづらくて難しかった」と感想を述べた。そして強化選手のなかでキャプテンを務める信澤用秀は、一番難しいリアルモードにトライ。結果は負けてしまったが、「音に集中したり、ボールを投げるコースを考えたり、競技と同じ感覚でプレーできた。ゲームが終わると音声で試合のコメントが流れるが、実際にコーチに言われているようなリアルな感覚があった」と話し、会場の笑いを誘った。3人の選手は本アプリについて「ゴールボールのゲームができるなんて、本当に驚き」と口をそろえた。

ゲーム界のカリスマ 「高橋名人」も体験!


高橋名人も実際にチャレンジ!

当日は、今なおゲーム界で名を馳せる「高橋名人」がゲストとして登場。挑戦したのはもちろんリアルモードだったが、名人といえども、左右の音を聞き分けてタイミングよくフリックする難しさに苦戦したものの、スピードのあるゴールを決めた。高橋名人は、モニターを見ながらプレーするゲームは、遊ぶだけでなく疑似体験するのに適した素材であることを述べ、「実際にはボールを使うが、音だけを頼りに画面を指でフリックするタイミングを掴んでいくのは、ゴールボールの世界を体験するのにはよいソフトだと思う。小さい子どもから年配の方まで、年齢に関係なくできるし、楽しんでほしいと感じた。私自身、ゴールボールは映像でしか見たことがないけれど、このゲームをやってみると試合の現場に行ってみたいという気持ちになったし、ゴールボールの音だけで遊ぶ実体験をしてみたい」とその面白さに興奮した様子だった。



“ファミコン”ソフトをほうふつさせる8ビットのゲームデザインや音楽は、「障がいという特別な意識せずに受け入れてもらえるように」と、こだわった部分でもある。ぜひゲームにチャレンジし、ゴールボール競技の会場にも足を運んでほしい。


アプリの詳細は、こちらのページで詳しく見ることができる。
※上記のリンクからアプリをダウンロードすることも可能


記者から質問を受ける関係者ら


広報の本山がアプリ開発への思いを語った


text&photos by Parasapo
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