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[東京マラソン2016]リオパラリンピックの代表選考レースで、女子の土田が9連覇を達成! 男子は3位の洞ノ上がリオ切符を獲得

[東京マラソン2016]リオパラリンピックの代表選考レースで、女子の土田が9連覇を達成! 男子は3位の洞ノ上がリオ切符を獲得
2016.03.03.THU 公開

土田が強敵制し、リオへの道開く

「自分自身が描いたイメージ通りのレースをして、今度こそ、納得感の得られる大会にしたい」

冬2回、夏4回のパラリンピックを経験している土田和歌子は、リオの目標をこう語っている。

世界の頂点を目指したパラリンピックの舞台では、転倒やクラッシュによるアクシデントにより、思い描くレースができなかった。7回目のリオは、“完全燃焼”を胸に誓う。

その出場切符を掴むための重要なレースが、10回目を迎える「東京マラソン2016」だった。 最初の選考レースだった、昨年11月の大分国際車いすマラソンは、熱中症で無念のリタイア。東京マラソン3日前のプレスカンファレンスでは、「このところ、熱中症になったり、タイヤがパンクしたりと不運が続いていますが、日曜日はいつも通りのレースにしたい」と、少し控えめに語っていた。

一般レースに先駆けて都庁前をスタート
一般レースに先駆けて都庁前をスタート

そして、2月28日9時5分、快晴の中、車いすマラソンがスタート。「日本人トップの3位以内」、「1時間46分00秒以内」が女子の選考条件だ。今大会から国際パラリンピック委員会(IPC)公認となり、海外勢が初参戦したレースは、大会8連覇中の土田と、ボストンマラソンやロンドンマラソンなどのメジャー大会で勝ち続けている“無敵の女王”タチアナ・マクファーデン(アメリカ)の一騎打ちの展開になった。

2人は先頭を交代しながら、旅を続けた。勝負どころは残り1km。最後の大きなアップダウンで仕掛けた土田が、そのまま逃げ切り、1時間41分4秒でフィニッシュ。会心のガッツポーズを見せた土田は、9度目の優勝を決めると同時にリオへの道を切り開いた。

レース後、「まだまだ長所を伸ばしきれていません。残りの期間で準備していきたい」とコメントした土田。彼女の本当の勝負はここから始まる。リオ本番でも、この日のような、とびきりの笑顔を見せて欲しい。

男子は、洞ノ上がリオ切符

一方の男子は、「日本人トップの3位以内」に加え、「1時間28分30秒以内」がリオ行きの条件となる。

すでに、昨年の大分国際車いすマラソンで日本人最高の2位だった山本浩之(記録は1時間25分02秒)が内定を手にしており、東京マラソンと、4月のマラソンワールドカップ(ロンドン)でそれぞれ1人ずつの推薦枠を争う。

海外勢とともにハイペースで走った洞ノ上(右)
海外勢とともにハイペースで走った洞ノ上(右)

東京マラソンは、山本とともに、「トップ3」と呼ばれる副島正純、洞ノ上浩太のリオ切符獲得なるかに注目が集まっていた。

レースは、今大会のレースディレクターでもある副島と日本記録保持者の洞ノ上が引っ張り、終始ハイペースで進んだ。

途中、大分国際でも4位と好位置につけた西田宗城が、積極的に前に出る場面もあった。だが、最終的に先頭集団は、洞ノ上、副島、クート・フェンリー(オーストラリア)、エルンスト・バンダイク(南アフリカ)の4人となり、優勝争いはゴール直前のスプリント勝負へ。フェンリーとバンダイクが先頭を走っていた洞ノ上を抜き去り、フェンリーが1時間26分00秒で優勝を飾った。

この結果、1時間26分01秒で3位だった洞ノ上が日本人最高となり、リオ切符を獲得。

洞ノ上は「内容にも納得できるよいレースだった」と、ほっとした表情でレースを振り返った。

また、21歳の鈴木朋樹が1時間26分11秒で5位に入る健闘も見られた。

次なる選考レースは、4月のロンドン。壮絶な代表争いから、目が離せない。

text by Asuka Senaga
photo by TOKYO MARATHON FOUNDATION

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