2017.09.03

【パラスポーツ】「Team Bridgestone」発足会見。競泳の萩野らと並びパラアスリートも登場!

IOCのワールドワイドオリンピックパートナーであるブリヂストンが8月31日、都内でオリンピック・パラリンピックをはじめとするスポーツやアスリートを支援する活動の核となる「Team Bridgestone」の発足会見を開催した。

「Team Bridgestone」とは、ブリヂストンが全面支援するアスリートである「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」を中心に、同社の契約・サポートアスリート、そして彼らを応援して支える全ての人によって構成されるチーム。この日は中心となる「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」も会見に出席し、トークセッションなどを行った。

会見では、まずブリヂストンの執行役副社長である西山麻比古氏が登壇。同社のオリンピック・パラリンピックへの取り組みを発表した。西山氏は「ブリヂストンは『最高の品質で社会に貢献』という理念を使命とし、『真のグローバル企業』という目標に向けて『多様性の尊重』を推進している。その理念と、パラリンピックが目指す『パラスポーツを通じて、障がいのある人々がより参加していく社会に変えていく』という考え方は親和性が高い」と同社がオリンピック・パラリンピックをサポートする理由を説明した。

谷「オリパラの選手が一体となるのがうれしい」


谷は自らが招致に貢献した東京大会出場を目指す

続いて、「Team Bridgestone」の核となる「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」が登壇。この日は競泳の萩野公介のほか、自転車トラック競技の近谷涼、ゴルフの渡邉彩香、アイスホッケー女子日本代表チーム「スマイルジャパン」から藤本那菜、大澤ちほ、鈴木世奈の3人、そしてパラトライアスロンの谷真海、車いすテニスの田中愛美、パラバドミントンの小林幸平が出席し、合計9人が顔を揃えた。
「Team Bridgestone」は今年2月に発足しているが、このように多くのメンバーが揃うのは初めてのことだという。



まず、アスリートを代表して萩野と谷が「2020年の自国開催のオリンピックに、現役選手として参加できる可能性があることをうれしく思う」(萩野)、「こうしてオリンピックとパラリンピックの選手が一体となってチームを作れることがうれしい。2020年に向けてムーブメントを盛り上げていきたい」(谷)と挨拶。

アスリートがキッズの質問や悩みに回答

その後、「Team Bridgestone」のキッズ6人とのトークショーが行われた。トークショーは、キッズからの質問にアンバサダーが答えるかたちで進行。

「バタフライが苦手なんです」という悩みに対しては、トップスイマーの荻野が自分が過去に先輩から教わったという腕を長く使い、より遠くの水がかけるようにするための調整法を紹介。反対の手で鎖骨を持ち上げるようにしながら、腕をグルグル回すと肩の可動域が広がり、腕が長く使えるようになるという。
実際にその場でこの方法を行ない、たしかに左腕のほうが少し長くなることを実証。「当時、これを教えてくれた先輩のことを神様かと思った」というコメントで会場をどっと沸かせると「試合や練習の前に不安になったときは、この方法を試してほしい」と励ましていた。


笑顔で答える車いすテニスの田中

パラアスリートにも率直な質問が投げかけられた。
車いすテニスの田中は、「なぜ車いすテニスに取り組むようになったのですか?」という質問に対して「高校1年の時に事故で車いすがいる生活になったが、その前から部活でテニスをしていて、その部活に戻りたいという思いで車いすテニスを始めた。当時の顧問の先生の『プレーヤーとして戻って来い』という言葉が心の支えになった』と答え、「ブリヂストンのテニススクールで、車いすテニスを教わった。そうしたサポートをしてくれた人たちに自分のできることで恩返しがしたいという思いを強く持っている」と言葉を続けた。



トライアスロンの谷は「苦しい時にあきらめないためには、どうしたらいいですか?」という質問に対して、「気持ちで負けないと試合でも練習でも自分に言い聞かせている。心と体はつながっているので、苦しいときに”もう一歩”がんばったことが自分の限界を引き上げる。練習や試合で苦しくなってくると『来た来た』と思って、そこでもう一歩がんばることを心がけている」と自分なりの取り組み方を答えた。
また、「私には2歳の子がいるのですが家族やトレーナー、コーチ、栄養士などチームとしてレースに挑んでいるので、そうやってサポートしてくれる人たちが苦しい時に背中を押してくれる」と個人競技であってもチームとしてチャレンジすることの重要性を説いていた。

夫婦で東京を目指すバドミントンの小林


東京大会で正式採用されるバドミントンの小林

自身の目標について問われたバドミントンの小林は「2020東京での金メダル」と答え、それに加えて「出身地である九州でパラリンピックへのサポートを盛り上げたい。また、私の妻もパラバドミントンの選手なので、夫婦で出場してメダルを獲ることができれば最高ですね」とコメントした。

また、記者からの質問で、ブリヂストンからのサポートの内容を問われた谷は、競技のための機材の提供に加えて「片足が義足であることによるペダリングの左右差などを計測し、義足を少し伸ばしたほうが差が小さくなるなどのアドバイスを受けたり、乳酸の溜まり方の違いなどのデータ提供も受けている」と回答。機材の提供だけに留まらない同社のサポート体制に感謝の言葉を述べていた。



さらに、司会者からはパラトライアスロンについても古くから機材の提供などを続けてきたことなどが紹介された。

会見の最後にはキッズからアンバサダーに向けたメッセージが書き込まれた横断幕が贈呈された。アンバサダーを代表して萩野も「東京大会大成功!!」というメッセージを書き込んだ。

ブリヂストンのオリンピック・パラリンピックへの熱のあるサポート体制が感じられた今回の会見。2020年に向けて、この輪がさらに大きくなることを期待したい。


text&photo by Shigeki Masutani
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