パラリンピックに3度出場し、金メダル3個、銅メダル2個を獲得した世界王者、国枝慎吾選手の活躍から、国内でもファンの多い車いすテニス。一般のテニスとほぼ同様のルールで行われ、コートのサイズやプレーで使用するラケット、ボールなども一緒なことから、初心者でも観戦しやすいのも車いすテニスの魅力だ。
大きな違いといえば、返球が2バウンドまで許されているということ。1バウンド目がコートに入っていればOKで、2バウンド目はコートの外側でも構わないことになっている。
パラリンピックでは「男子」、「女子」、三肢以上の障がいがある選手を対象として男女混合で行う「クアード」があり、それぞれシングルスとダブルスがある。また2000年代から、一般のテニスの四大大会である全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンに車いす部門が設けられたこともあり、パラスポーツとしては世界的な認知度も高い競技だ。