子どもたちとのアート制作も! 稲垣吾郎&草彅剛&香取慎吾がアンバサダーを務めるミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会に向けた“応援のチカラ”プロジェクト始動!
東京都は、ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会に臨む選手らに向けた“応援のチカラ”プロジェクトを立ち上げ、応援メッセージの募集と”応援のチカラ”アートを制作することを発表した。
パラアスリートからもらえる元気と勇気
11月30日に都内で開催されたキックオフイベントにはスペシャルアンバサダーの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんが登壇。開幕まで100日を切ったミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会に出場予定のアスリートらへ熱い応援を届けようと呼びかけた。

「新しい地図」の3人は、パラスポーツ応援チャリティーソング『雨あがりのステップ』が流れる中で登場。日本財団パラスポーツサポートセンターのスペシャルサポーターとしてパラアスリートを応援し続けており、「2017年くらいからパラスポーツの応援をしているが、練習風景を見ると感動するし、勇気をもらえる」と稲垣さんが話した。
応援には、応援されている選手だけではなく、同時に応援する人もその姿から元気や勇気をもらえるチカラがある。“応援のチカラ”プロジェクトは、そんな応援のチカラをたくさん集め、アスリートに届ける取り組みだ。
稲垣さんは、「応援は一方通行ではない」というプロジェクトのキャッチフレーズに「本当にその通りだと思う」と深くうなずいた。

応援の言葉が原動力に
3月にイタリアで開催されるミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会で活躍が見込まれる選手も、このプロジェクトを楽しみにしている。

ミックスダブルスで日本代表に内定している車いすカーリングの小川亜希は、「『がんばってね』という言葉はすごくうれしいし、自分の調子が悪いときや負けてしまったときも『大丈夫だよ』『次、がんばってね』と言われると次への原動力になる」と明かした。車いすカーリングには、スウィープがない。そのため、デリバリースティックでストーンを投げた後はその行方を見守るしかなく、「念を送るしかないが、みんなの応援の力も入っているように感じる」と小川は語った。
2010年のバンクーバー大会に出場した際には、当時勤めていた市役所の皆さんからサプライズで寄せ書きをもらったという。
「大会中、仕事を休むので迷惑をかけてしまうなと思っていたところ、応援をしてもらえていることを実感できてうれしかったし、頑張ろうと思えた」と小川。
同大会にスタッフとして帯同していた飯野明子コーチも、職場や友人はもちろんのこと、他競技の選手からのメッセージが力になったそうだ。

飯野コーチは、約20年前、小川と共にカーリングのキャリアをスタートした。「応援しているというより、私の方が応援してもらっていると感じる。(選手もスタッフも、仕事をしながら競技と両立して続けており、)長く一緒にいられることがうれしい」とここまでの道のりを振り返った。
そんなコーチの話を聞き、草彅さんは自分たちに置き換えて「(ファンの方の)応援がなければ僕らもここまで来られなかった」と振り返り、「共に歩んできたチカラというか、仲間は一番必要なものですよね」と続けた。

応援の形は、言葉によるメッセージだけではない。アーティストとしても活動する香取さんは、都立墨東特別支援学校の子どもたちが応援をテーマに描いた絵をコラージュして”応援のチカラ”アートを制作する。実際に絵を描いた同特別支援学校の児童・生徒は、「楽しかった」と笑顔で話しており、選手を応援することで応援する側も楽しむことができることを示した。なお、完成したアートは、来年2月にミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会に出場する選手たちに贈呈される予定になっている。

2018年の平昌大会は現地に赴き、2021年の東京大会でメダルプレゼンターなどを務めた香取さんは、2024年のパリ大会ではテレビなどモニター越しに選手たちの活躍を見届けた。
「心の中で応援するのももちろんだが、ミラノなど(日本から)離れているところでも声に出すと言霊が届くのではないか。皆さんもぜひ大きな声を出して応援してもらいたい」

キックオフイベントには、多くの報道陣が集まった。約10年前と比較し「パラスポーツの試合が放送されたり、ニュースで見たりする機会も増えてきた」と香取さんは喜び、小川も「最近、障がい者スポーツというよりアスリートとして認識してもらえるようになったと感じる」とコメント。ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会をきっかけに、応援の輪がさらに広がっていくことを願っている。
応援メッセージは<“応援のチカラ”プロジェクトWEBサイト>で2026年2月1日(日)23:59まで受け付けている。

text by Asuka Senaga
photo by Atsushi Mihara






