パラ陸上では、一般の陸上より記録が上回ることがあるのも非常に興味深いポイント。
例えば走幅跳で、右脚膝下を切断したドイツのマルクス・レーム選手が、2014年のドイツ選手権でオリンピック選手らに混ざってチャンピオンになるという快挙を成し遂げている。世界記録がここ20年で約2m50cmも伸びているというから驚きだ。
また、リオ2016パラリンピックの男子1500m(T13・伴走者なしで走る弱視の
クラス)の上位4名の選手の記録全てが、リオデジャネイロオリンピック男子1500mの金メダルを獲得したタイムを上回った、という事実も見逃せない。
回を追うごとに、オリ・パラでのアスリート間の実力差が近づいてきていることでも注目のパラ陸上。東京2020パラリンピックでは、様々な種目でオリンピック記録超えに立ち会えるかもしれない。