日本財団パラリンピックサポートセンター

『I'mPOSSIBLE』を活用した学校などを東京2020パラリンピックの閉会式で表彰!

『I'mPOSSIBLE』を活用した学校などを東京2020パラリンピックの閉会式で表彰!
2019.08.22.THU 公開

8月21日、アギトス財団が日本記者クラブで会見を行い、新たな賞の創設を発表した。国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材『I’mPOSSIBLE (アイムポッシブル)』を活用して共生社会の実現に寄与した学校と、同じく“社会を変える”顕著な貢献をしたパラリンピアンを、東京2020パラリンピックの閉会式で表彰する。

同教材は、IPCの開発を担うアギトス財団が開発した教育プログラム。パラリンピックを題材に共生社会の実現を促す目的で、2017年12月にスタートしたもの。日本版(※)は世界に先駆けて2017年4月に小学生版が導入され、教材配布に合わせて教員・関係者を対象にした研修も積極的に実施。2019年5月には全国の小・中・高・特別支援学校、約36,000校に無償配布され、まさに今、教育現場で活用されている。

※『I’mPOSSIBLE』日本版は、国際版教材の内容をもとに、日本の教育現場での活用のしやすさを考慮して、I’mPOSSIBLE日本版事務局(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会/日本財団パラリンピックサポートセンター)と公益財団法人ベネッセこども基金が共同で開発をした教材。

今回、東京2020パラリンピックまで間もなく1年というタイミングで発表されたI’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)アワード。表彰される学校は日本国内から2校、海外から1校の計3校と、パラリンピアンは男女各1名が選出される。日本国内選考は、10月1日から募集が始まり、『I’mPOSSIBLE』日本版を活用した授業を一回以上実践している学校は応募できる。

<I’mPOSSIBLE アワードの詳細はこちら>  https://www.parasapo.tokyo/iampossible/award/

『I’mPOSSIBLE』日本版教材

世界が注目する閉会式での表彰が決定!

注目すべきは、その表彰が東京2020パラリンピックの閉会式で行われることだろう。

会見に出席したクレイグ・スペンスIPCチーフマーケティング・コミュニケーションオフィサーは、大きな期待を込めてこう語る。
「閉会式で表彰を行うという事は、テレビなどを通して世界で数億人の視聴者に『I’mPOSSIBLE』の活動を披露できるということです。パラリンピック教育を通じた共生社会の推進がいかに重要かを訴える絶好の機会となります」

また、IPC理事でアギトス財団評議員の山脇康氏は「パラリンピック教育を通じてインクルーシブな概念を身につけた子どもたちは、困難に直面しても「I’mPOSSIBLE」を合言葉に、あきらめず粘り強く夢に向かって進んでいってくれるでしょう。そして、その子どもたちが成長し、社会の様々な場面で活躍するときに、『I’mPOSSIBLE』教材で身に着けた意志や行動が随所で輝きを見せる、真のインクルーシブな社会が実現されるでしょう」と教材活用の意義について熱く語った。

リオのメダリストも応募を呼びかけ

会見には東京パラリンピックで金メダル獲得が期待される、ふたりのパラリンピアンも出席した。

日本のパラ水泳界を牽引する木村敬一選手

リオ2016パラリンピックで日本人最多のメダル4個を獲得したブラインドスイマーの木村敬一選手は、「これまで日本が率先して(『I’mPOSSIBLE』を)実践し、次世代の子どもたちにインクルーシブな社会の良さを伝えてきましたが、僕はその日本のパラアスリートであることを誇りに思っています」と胸を張った。

東京大会での活躍も期待がかかる男子走り幅跳び世界記録保持者のマルクス・レーム選手

リオ2016パラリンピックの走り幅跳び(T64)で金メダルを獲得した義足のジャンパー、マルクス・レーム選手(ドイツ)は「閉会式で数億人が見ているなか表彰されることは、一生忘れられない人生を変える出来事になる。『I’mPOSSIBLE』を実施した世界中のすべての学校には、この栄えある賞にぜひ応募していただきたいと思います」と呼びかけた。

アワードの新設で共生社会実現に向けたさらなる加速を

パラサポのスタッフでもあるマセソン美季は、国際パラリンピック委員及び国際オリンピック委員の教員委員も務める

I’mPOSSIBLE アワード日本事務局スタッフであり、IPC教育委員のマセソン美季は「私自身、1998年の長野で自国開催の大会に出場経験のあるパラリンピアンとして、競技中に日本の子どもたちの声援に大きな力をもらった経験があります」と東京パラリンピックへの期待を語りつつ、「教員として、母親として、次世代を担う子どもたちにパラリンピックを通して、インクルーシブな考え方を身に着けてもらいたいと強く願っていました。『I’mPOSSIBLE』の教材開発には思いを込めて取り組みましたし、その効果には大きな期待を寄せています」と“東京パラリンピック後”を見据えた。

『I’mPOSSIBLE』は現在26ヵ国で使用され、昨年だけでも世界約15万人の子どもたちと、3,818人の教師がこの教材に触れている。東京パラリンピックに向けた国内の盛り上がりが高まっていく中で、世界中の国々へさらなる波及を図るつもりだ。

東京パラリンピックの閉幕は、2020年9月6日(日)。閉会式の会場となる新国立競技場でスポットライトを浴びる学校、選手はだれか。そして、どんなショーケースになるのか。1年後を楽しみに待ちたい。

会見は和やかな雰囲気で進んだ

国内応募に関する情報のほか、教材の特徴、活用事例を紹介!
『I’mPOSSIBLE』日本版 公式ウェブサイト オープン! https://www.parasapo.tokyo/iampossible/

text by Asuka Senaga
photo by Hisashi Okamoto

『I'mPOSSIBLE』を活用した学校などを東京2020パラリンピックの閉会式で表彰!

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