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進化系アスリート成田緑夢の❝金❞言 Vol.2 平昌パラリンピック編

進化系アスリート成田緑夢の❝金❞言 Vol.2 平昌パラリンピック編
2018.05.12.SAT 公開

2020東京に向けて注目度急上昇!成田緑夢

3月の平昌2018冬季パラリンピックでスノーボードに初出場し、銅メダルと金メダルを獲得したパラアスリートの成田緑夢。以前は、フリースタイルスキーでソチオリンピックを目指していたが、その夢の途中、スポーツ事故の後遺症で左足にまひが残った。しかし「絶対にあきらめない」と再起して、陸上競技の走り高跳びなどで活躍。パラリンピックを目標に挑戦し続け、表彰台の頂きに駆け上がった。

今回は、パラリンピックとオリンピックに対する思いや、平昌パラリンピックでメダル獲得後の発言にフォーカス!有言実行を貫く緑夢語録をご紹介!

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夢はパラリンピックとオリンピック両方への出場

僕が掲げている夢は「パラリンピックとオリンピックに出たい」ということ。そんななかでも「必ず先にパラリンピックに出たい」と言っていたので、僕が想像していた予定を順調に進めていてうれしいです。

<2017年12月の日本障害者スキー連盟2017/18シーズンキックオフ記者会見での発言>

SNSを通して、ケガした後にスポーツを楽しむ自分の姿が、ひとりの障がいのある当事者を勇気づけたと知り、「僕がスポーツをすることでこうやって人に影響を与えることができる」とわかり、影響力のある大きな舞台で活躍し、「情報共有したい」と考えた。そこで行き着いた答えはやはりオリンピックへの挑戦だった。でも、それだけでは障がいがあることを知ってもらいにくい。だから目標を「パラリンピックからのオリンピック出場」と定めた。

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うまくいく保証はなかったですね。一回もやったことないし、(ほかのクラスの選手の滑りなどを)見ていて、可能性が見えたんで、別に守ることないし、「常に挑戦」だから挑戦し続けました。

<平昌パラリンピック・バンクドスラロームで金メダルを獲得した後、報道陣に「転倒するリスクを背負いながらも、ギアを上げ、滑るラインを変えた理由」を質問されて>

挑戦はやめない方がいいから――。バンクドスラロームの3本目、難所の第5バンクを「ここまでは乗りにいっていたんですけど、斬りにいった」。挑戦をした先の金メダルについては「完璧ですね。アスリート成田緑夢によくやったって言ってあげたいです」。

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完璧なメダル

完璧なメダルだと思いますね。初めてのパラリンピックだし、別にメダルにフォーカスを置いてなかったし、でもやっぱり表彰台に上がれば上がるほど、影響力があると思うので、完璧ですね。

<平昌パラリンピック・スノーボードクロス銅メダル獲得後、報道陣にメダルの意味を質問されて>
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夢みたい。

僕がケガをした瞬間を振り返ると、スポーツに復帰できるとも思っていなかったし、一番初めに、(まひした)左足は切断することになるだろうし、スポーツも何もかもできなくなるし、歩ける確率も20%って言われていました。でも、今こうやってスノーボードができているし、歩くのはまだ足を引きずるけど、でも、パラリンピックで金メダルを獲った。過去にたくさんの人が医者から「もう歩けない」「スポーツできない」って言われていると思うけど、「僕は言われたよ、でもパラリンピックで金メダル獲ったよ」っていう情報共有だけでもしてもらえたら。今その状況に立っている人の、ちょっとした光になるんじゃないかと。それが僕の一番うれしいことですね。

<平昌パラリンピック・バンクドスラローム金メダルのメダルセレモニー後の発言>


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パラアスリートは、どこかがないから技術力がないというだけです。だから、パラリンピックは「障がい者のオリンピック」といえると思う。パラリンピックはメディアに出る量が少ないだけで、健常者のオリンピックとパラリンピックの価値は、もとからイーブン。今後もっともっと注目選手が出てきたり、メディアの量が増えてきたりすれば一般の人も考え方もイーブンになっていくと僕は願っています。

<2018年2月のスノーボードチーム記者会見「パラスポーツの注目が高まるなか、今後パラスポーツとかパラアスリートはどんな存在になると思うか」と質問されて>

text by Asuka Senaga

進化系アスリート成田緑夢の❝金❞言 Vol.2 平昌パラリンピック編

『進化系アスリート成田緑夢の❝金❞言 Vol.2 平昌パラリンピック編』