視覚障がい者がターンやゴールで壁にぶつかってしまうのを防ぐために、重要なのがタッピングと言われるサポート。もうすぐ壁ですよ、とタッピングバーを使用して知らせるのがタッパーの役割だ。
タッピングのタイミングは早すぎても遅すぎてもダメで、タッチの強弱も大切。わずかなタイム差が勝敗を分ける勝負の世界では、選手とタッパーのあうんの呼吸が必要となる。レースで最高の結果を出すために、日々の厳しい練習でコンビネーションを高めているのだ。
そして、使用しているタッピングバーは実は手作り。日本は釣り竿をベースに改良したものが多く、程よいしなりと高い完成度で、海外チームから話題になっているとか。一番最初に「釣り竿で作ってみたらどうだろう?」と考えた人は偉大なり。
他にも上半身の一部でタッチをしたり、平泳ぎで禁止事項のあおり足の一部許可など、独自ルールもあるので、知っておくとより面白く競技を観戦できる。