見えていないのに、まるで見えている!? ブラインドサッカーのスーパープレーは鳥肌モノ

見えていないのに、まるで見えている!? ブラインドサッカーのスーパープレーは鳥肌モノ
2019.02.13.WED 公開
「ブラインドサッカー」というスポーツをご存知だろうか。フットサルを基に考案されたサッカーなのだが、写真から分かるように、なんとゴールキーパー以外の選手は全員アイマスクをつけた状態でプレーをする。一体、ボールが見えない状態でどうやってプレーするのか!? 今回はその見えていないはずなのに、まるで見えているかのような驚きのスーパープレーの秘密に迫る!

素朴なギモン。見えない状態で選手はどうやってプレーするのか?

ブラインドサッカーとは、もともと視覚障がいのある選手のために考えられた5人制サッカー。パラリンピックの正式種目にもなっているが、実際にボールを奪い合い、ゴールを決める、といった事は本当に成立するのだろうか。想像するにゆっくりとした独特の動きなのでは? と思って観戦すると、いやはや驚くほど「普通」にプレーしているのである。普通というと語弊があるかもしれないが、そのあまりにもスムーズな動きは、見えていないということを忘れてしまうほどなのだ。

1:ボールは見えないけれど、音が出るから位置や動きが分かる

ブラインドサッカーでは、転がると音が出る専用のボールを使用。大きさはフットサルボールと同じだが、中に金属の粒が入っているため、選手たちもその音を聞くことでボールの位置や転がりを知ることができる。

2:「ボイ!」という声が聞こえたら、相手選手が近づいてきたサイン

ボールの音で位置を把握し、ドリブルの音を頼りにディフェンスすることは可能だが、オフェンスは、ディフェンスの位置を知る術がない。そのため、ディフェンス陣がボールを持った相手に向かうときは、必ず「ボイ!」という声を出すのがルールだ。声を出すことによって、選手に存在を知らせ、危険な衝突を避けることができる。(声を出さずに向かっていくことは「ノースピーク」と言われる反則)ちなみにブラインドサッカーはスペイン発祥。「ボイ」とは、スペイン語で「行く」を意味する。

3:ゴール裏に立つガイドが活躍

ブラインドサッカーでは、アイマスクを装着した4人のフィールドプレーヤー以外に、敵陣ゴールの裏に、ガイド(コーラー)という役割の人がいるのも特徴。攻撃時にはゴールの位置や距離、角度、シュートのタイミングなどを的確に選手に伝えるのだ。また、晴眼者や弱視者が務めるゴールキーパーも守備の際にフィールドプレーヤーに指示を出すことができる。監督は、選手交代の決定のほか、中盤でのプレーに指示を出すルールだ。この三者と選手同士が掛け合う声によって、勝負が大きく動いていくのは言うまでもない。

とはいえ、なぜこんなにもスムーズに動けるのか?

特別なルールやガイドがあるとはいえ、フィールドプレーヤーたちのスムーズな動きは、やはりただものではない。その秘訣を選手に問うと、 実は音はあくまで情報の一つに過ぎないという。
ただ音を追うのではなく、音や声を聞き、頭の中でフィールドの様子をイメージしながらプレーをしているのだ。そのイマジネーションから生まれる絶妙な連携プレーや目が見えるキーパーとの駆け引き、力強いシュートは必見!

早速プレーを観てみよう!

見えていないのが信じがたいほどのスーパープレーに驚くはずだ。
(動画提供:日本ブラインドサッカー協会)

観戦時も耳に集中、ゴールの歓声で一体感を味わおう!

他にもブラインドサッカーには、両サイドライン上に並ぶ高さ1メートルほどのフェンスの存在や、保護用のヘッドギアの装着など、特別なルールがいくつかあるが、実際の観戦時は、観客側にも注意が必要になる。というのも前述の通り、選手は音や声を頼りにプレーをするので、試合中は静かにするのがルール。その分、プレーが止まった時やゴールした時は、存分に声援を送ろう。シュートをした選手も、大きな歓声で初めてゴールが決まったことが分かるのだ。

いくつものミラクルなプレーが話題となり、年々注目の高まっているブラインドサッカー。2020年の東京パラリンピックでメダル獲得を目指す、日本代表チームの動向もこれから要チェックだ。

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text by Parasapo Lab
写真提供:日本ブラインドサッカー協会/鰐部春雄
見えていないのに、まるで見えている!? ブラインドサッカーのスーパープレーは鳥肌モノ

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