【4~5月のパラスポーツ注目大会】パリに向けた代表争いが激化! 見逃せない国内最高峰の戦い

【4~5月のパラスポーツ注目大会】パリに向けた代表争いが激化! 見逃せない国内最高峰の戦い
2023.04.10.MON 公開

4~5月の注目大会は、国内で開催される最高峰の大会の数々。車いすテニスのJapan Openは、世界ランキング1位だった国枝慎吾引退による勢力図の変化に注目が集まりそう。日本パラ陸上競技選手権大会と全日本視覚障害者柔道大会は代表争いが熾烈。横浜で開催されるワールドトライアスロンパラシリーズも、パラリンピック出場につながる一戦だ。選手たちの息づかいを間近で感じながら、パラスポーツで熱くなろう!

各大会のスケジュールはこちらでチェック!

車いすテニスでアジア最高峰の国際大会!

【車いすテニス】
天皇杯・皇后杯 第39回飯塚国際車いすテニス大会(Japan Open 2023)

飯塚国際車いすテニス大会は1985年から始まった歴史ある大会だ
photo by X-1

カテゴリーはグランドスラムに次ぐ「スーパーシリーズ」。アジアで行われる車いすテニスの国際大会では最高峰となる大会で、国内のトップ選手はもちろんのこと、海外の選手も来日し、天皇杯・皇后杯を争奪する。2021年から中止となっていたため、大会実施の再開を待ち望んでいたファンも多いはず。2019年に行われた前回大会のシングルスでは、1月22日付で現役を引退し、国民栄誉賞で話題の国枝慎吾が天皇杯を、オランダのディーデ・デフロートが上地結衣との決勝戦を制し皇后杯を手にした。注目は、やはりレジェンド国枝が抜けた男子シングルス。若手けん引役の小田凱人が強豪に勝って初優勝できるか注目だ。

注目選手:小田凱人上地結衣菅野浩二 など
開催日:2023年4月18日(火)~23日(日)
開催場所:いいづかスポーツ・リゾートテニスコート/県営筑豊緑地テニスコート(福岡県飯塚市)
入場料:無料

世界パラ陸上の切符を手にするのは?

【陸上競技】
第34回日本パラ陸上競技選手権大会

昨年の日本パラ陸上競技選手権大会を盛り上げた三本木と石田のライバル対決
photo by X-1

パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会」(7月8日~17日)日本代表選考に関わる派遣基準記録突破の最後のチャンス! 日本記録をはじめとする新たな記録が誕生すること間違いなしだ。視覚障がいの川上秀太(T13)、石山大輝(T12)ら新星の活躍、100m・T52(車いす)の大矢勇気と伊藤竜也、T45/46/47(上肢障がい)の三本木優也と石田駆などライバル対決もチェックしたい。ちなみに今大会は、同じ神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で2024年5月17日から25日まで行われる「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」のテストを兼ねる。同競技場の最寄り駅は、神戸市営地下鉄の西神・山手線で三宮駅から22分。観光がてら、2024年の世界パラ陸上を前に、手に汗握る興奮を味わいに足を運んでみてはいかがでしょうか。

注目選手:佐藤友祈高橋峻也中西麻耶 など
開催日:2023年4月29日(土)、30日(日)
開催場所:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場(兵庫県神戸市)
入場料:無料

海外選手との熱いバトルを制するのは?

【トライアスロン】
ワールドトライアスロンパラシリーズ(2023/横浜)

前回大会で最も注目を集めた、東京パラリンピック銀メダリストの宇田
photo by Sayaka Masumoto

世界各地から多くのパラトライアスリートが集結し、昨年はウクライナ選手団を受け入れたことでニュースになった本大会。「ワールドトライアスロンパラシリーズ」として名高い大会で、パリパラリンピックに向けても重要な大会のひとつになる。スタート&フィニッシュの山下公園をはじめ、赤レンガ倉庫や横浜ワールドポーターズ、横浜マリンタワーなど、横浜の観光スポットを通過するコース。東京パラリンピック銀メダリストの宇田秀生らが出場するパラトライアスロン競技は、13日(土)6時50分 スタートだ。早起きしてレースを観戦してから観光も楽しめる。

注目選手:宇田秀生佐藤圭一秦由加子 など
開催日:2023年5月13日(土)、14日(日)
開催場所:山下公園周辺特設会場(神奈川県横浜市)
入場料:無料

日本代表選考にも関わる頂上決戦!

【柔道】
第38回全日本視覚障害者柔道大会

東京国際オープントーナメント大会2022の女子57kg以下級で激しいライバル争いを演じた工藤(写真左)と廣瀬
photo by X-1

例年、秋に開催される全日本大会。今年は5月に開催され、柔道の聖地・講道館で国内の強者たちが日本一の称号をかけた戦いを繰り広げる。実施種目は、男子が60㎏以下級、73㎏以下級、90㎏以下級、90㎏超級、女子が48㎏以下級、57㎏以下級、70㎏以下級、70㎏超級の計8階級。本大会の成績は2023年度の強化指定選手選考の参考資料となるため、12月に東京体育館で開催される「IBSA柔道グランプリ大会」の代表を目指す選手たちによる熱いバトルが展開されることだろう。各階級ではライバル争いが激化する男子の藤本聰と瀬戸勇次郎、女子の工藤博子と廣瀬順子など、ライバル争いが激化するパラ柔道界。選手たちの真剣勝負をぜひ会場で目撃しよう!

注目選手:瀬戸勇次郎廣瀬順子小川和紗 など
開催日:2023年5月21日(日)
開催場所:講道館7階大道場(東京都文京区)
入場料:無料

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※各大会の出場選手は未定です。ここでは現時点で出場が見込まれる選手を注目選手としてピックアップしています。

text by TEAM A
key visual by Sayaka Masumoto

【4~5月のパラスポーツ注目大会】パリに向けた代表争いが激化! 見逃せない国内最高峰の戦い

『【4~5月のパラスポーツ注目大会】パリに向けた代表争いが激化! 見逃せない国内最高峰の戦い』